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大規模修繕工事のセキュリティ対策について

ご相談事例

大規模修繕工事の住人様向けの説明会などで、工事期間中のセキュリティ対策についてご質問を頂く場面が多くあります。

工事の性質上、外壁に面して足場を設置することになり、空き巣などの外部からの侵入者が足場を蔦ってバルコニーへの侵入が可能な状態となります。多くの住人様がマンションのセキュリティ面の高さを信頼してお住まいになられており一時的とはいえ、そのようなリスクがある以上はそれに目を瞑ることはできません。工事会社では一般的に工事中のセキュリティ対策として以下の様な取り組みを行っております。

 

  • 関係者の識別対策

外部からの侵入者と工事関係者を識別するために、作業員にはお揃いの腕章やベスト等を着用させ工事に従事している関係者を一目で識別できるようにします。

 

  • 防犯性能の向上

工事中は窓の施錠をする様にアナウンスをさせて頂き、その上で更に窓に簡易的に取付することができる補助錠を居住者様に配布いたします。これにより万が一空き巣の標的となってしまった時に、既存の錠前とは別に補助錠が取り付けてあることで、侵入時の窓を破壊する時間を稼ぎ、あわよくば空き巣に侵入を諦めさせることができます。

 

  • 足場への侵入防止対策

足場の出入り口の扉をダイヤル錠等に施錠させて頂いたり、また足場の床から概ね2m位の高さまで金網や鋼板を取り付け侵入が容易にできない様に対策をします。またもう一段階上の対策として、足場の外にセンサーライトや防犯カメラを設置する方法もあります。また足場のシートに防犯標語を印刷したシートを使用することで、空き巣に対して威嚇効果が発揮され更にセキュリティが向上します。

 

 

空き巣に最も多く標的にされるのは戸建て住宅で、4階建て以上の高層住宅では多くありません。これはマンションの基本的な防犯性能の高さが広く認知されているためそもそもターゲットになり難いということと、共同住宅であるため人目もあり管理清掃員が巡回していればまず空き巣は敬遠することでしょう。

また空き巣の侵入手口としてはガラスを破っての侵入が最も多いため、ここを各世帯が対策することがポイントになるかと思います。手段としては、簡易的な補助錠を取り付けることから始まり、ガラス面に防犯フィルムを張り付けたり窓サッシを2重にするなどの大掛かりな対策もございます。

大規模修繕工事の際中はセキュリティ性の高いマンションに隙ができる瞬間でありますので、平時と変わらない防犯対策を行っていることと外部にアピールすることが一番効果的な対策であると思います。

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